ゲイムマンのダイスステーション
日本縦断ゲーセン紀行
13.洋寿司を食べる
〜道南編(4)〜
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は\100ずつ増える。
(ただし、1プレー\50円のゲームなら\50ずつ、1プレー\200なら\200ずつ。
ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(先週までのゲーム路銀 -\1,130)※北海道内はマイナスでも可。
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2002年6月4日(火曜日)。
今日は晴れている。
10時にホテルを出て、荷物をロッカーに入れるため、いったん駅へ。
駅のドムドムで朝食。
(写真は、駅のほうから見た王子製紙の煙突) |
昨日閉まってた博物館に行くため、バスターミナルへ。
自分がかつて住んでいた頃の苫小牧の風景が、見られるかもしれないと考えたのだ。
さすがに3日目ともなると迷うことなく、10時40分発の勇払(ゆうふつ)行きに乗る。
54分、博物館前に到着
(ゲーム路銀 -\1,130-\200=-\1,330)。 |
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博物館は地質とアイヌ文化、スケートに関する展示がメーンだった。
近年の苫小牧に関する展示は、スクリーンの映像展示のみで、
時間が合わなくて見られなかったのが残念。
苫小牧市博物館のホームページはこちら
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隣の図書館へ。温室が併設されている。 |
市史に載ってる写真を見て、当時を懐かしむ。
しっかし、記憶っつーのはいいかげんなもんだ。
建て替えられる前の苫小牧駅は、今の大月とか強羅とかのような
木造駅舎だという記憶があったが、
写真を見たら壁は木製じゃなかったし、
若草小学校も木造じゃなかった。
だから当時の建物が残っていたのだ。
図書館内で正午のサイレンを聞く。
図書館を出てバス停に戻るが、
着いたのが12時25分で、次のバスは44分まで来ない。
そこで、若草小の近くまで歩き、緑跨線橋バス停へ。
38分に来たバスに乗る。
市営バスのカラーリングは変わってないが、
その大半がラッピングバスになっていたところに、時代の流れを感じた。
駅着42分(ゲーム路銀 -\1,330-\200=-\1,530)。
荷物をロッカーから出す。ついに苫小牧を去るときがやってきた。
次の上り電車は、……午後1時4分の特急。
特急は次の目的地、白老(しらおい)には止まらない。
その次に来る、1時20分の普通電車に乗ることに。
白老までの運賃は\440。
(ゲーム路銀 -\1,530-\440=-\1,970)
千歳でいったんプラスになったが、
またマイナスが増えたなあ。 |
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出発してすぐ、王子製紙の工場が左手に。右には樽前山。
青葉、糸井、錦岡と住宅地が続く。
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錦岡の近くで、樽前山山頂に溶岩ドームが顔を現した。
写真真ん中の出っ張りがそうで、
樽前山の特徴になっている。 |
左手には海が見える。
やがて左右とも平原に。
馬の姿がそこここに見受けられると思ったら、社台駅だった。
次の白老で下車。1時45分。
ちなみにこの区間は、日本最長の直線区間らしい。
〜青葉〜糸井〜錦岡(にしきおか)〜社台〜
白老(しらおい) |
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ハーフティンバーのおしゃれな白老駅。 |
この町でのお目当ては、
駅から徒歩10分のところにある白老ポロトコタン。
アイヌ民族の伝統文化を伝える野外博物館である。
熊のトーテムポール。 |
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土産物店の多数入っている
白老民芸会館「ミンタラ」の中を通って、 |
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ポロトコタンへやってきた。
ここも子供の頃、よく来たものだ。
入り口で、エクアドルの
サポーターらしき人々とすれ違う。
札幌からかなり離れているのに、
ここにまでW杯効果が及んでいるのか。
このほか、学生の修学旅行とみられる
団体さんも訪れていた。
(入場料\683) |
高さ16メートルのコタンコルクル(村おさ)像がお出迎え。
昔からあるのに古びてないなあと思ったら、FRP製だった。
ヒグマと北海道犬のオリの前を通って、アイヌ民族博物館へ。
狩猟や農耕、食事、儀式など、生活に関する展示が中心となっている。
博物館を出たその先に、アイヌの家(チセ)が数軒再現されている。
その中で、伝統舞踊・民謡の実演を見た。
ピリカの歌、ムックリ(口琴)の演奏、イヨマンテリムセ(熊の霊送りの踊り)。
素朴な繰り返しの中にアクセントが絶妙に入り、力強さが感じられる。
すごい。
そして、この伝統芸能を守り伝えていく人々がいるというのがまたすごい。
(白老ポロトコタンのホームページはこちら)
帰り道で、踏み切りにつかまる。
やってきたのは何と、トワイライトエクスプレス!
珍しいものを見た。 |
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駅着3時30分。
次の上りは、5分後、3時35分!
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ただし特急すずらん。
だがこれを逃がすと、次は4時50分までない。
特急料金がわずか\310だし、
乗ることにする。
(ゲーム路銀 -\1,970-\660=-\2,630) |
道路と並行する左手は住宅。
北吉原に大昭和製紙の工場。
それを過ぎると左は海、右は平野。
次の竹浦から再び、断続的に住宅地が続く。
3時49分、登別で降りた。
〜<萩野〜北吉原〜竹浦〜虎杖浜(こじょうはま)〜>
登別 |
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全国的に有名な温泉街、登別に到着した。
寒いと思ったら、また雨が落ちかけている。 |
駅前で、地獄谷の鬼が
こちらをにらみつけている。 |
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まず、駅から徒歩5分のマリンパークニクスへ行ってみよう。
水族館を中心としたレジャー施設だ。
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しかし来てみると、思ったより規模が大きくて、
1時間程度では回り切れそうにない。
アシカショーの時間も終わってるし、
ここはまた次の機会にということで。 |
結局どこへも行くことなく、4時15分、駅に戻った。
W杯が気になるので、今日の旅はここまでにして、
ホテルがある東室蘭へ向かうことにする。
しかしまだ時間があるし、まだ昼ごはんを食べていないので、
鉄道ファンによく知られている名物駅弁を食べようと思う。
売店で尋ねたところ、駅前食堂で売っているという。
ひとつ注文した。
駅弁の名は、「のぼりべつ洋寿し」。
握りずしなのだが、すしネタが、
ローストビーフ、ハム、カツ、チーズ、キュウリ。
わさびのかわりに、からし。
しょうゆのかわりにソース。
まるで最近の女子高生の発想みたいだが、
この弁当は昭和34年からあるという。
(所澤秀樹『列島迷走全国びっくり駅弁』(山海堂)より)
食べてみた。
個人的には、おいしいと思った。
ただし、やっぱり若い人向きかも。
上に書いたネタを見て、どんな味か想像した読者の皆さん、
ほぼご想像どおりの味です。
5時11分の列車で、東室蘭へ。
左側が海、右側が山。狭い平地の中の富浦駅。
幌別の市街地を抜けて、鷲別へ。
今まで右側にしかなかった山が、左側にも見えてきた。
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5時32分、東室蘭着。
(ゲーム路銀 -\2,630-\350=-\2,980) |
ホテルへ向かう。
途中にハローマックがあった。
「スタンプカード満了のお客様100万人達成」
すいません、そのうち一人は私です。
室蘭といえば苫小牧と並んで、北海道を代表する工業都市で、特に鉄鋼で有名。
だが最近ではむしろ、モーニング娘。の安倍なつみさんの出身地として有名だろう。
街なかに流れていた曲も……
『世界中の誰よりきっと』。
あれ? 中山美穂さんの歌だなぁ。
ホテルへのチェックインは5時50分。
部屋に入るとすぐにテレビをつけて、W杯の日本−ベルギー戦を観戦した。
夜、ニュースで中山美穂さんの入籍が報じられていた。
まさかそれでさっき『世界中の誰よりきっと』が
流れていたわけじゃないだろーなー。
ひとり旅が5日も続くと、私もそろそろ寂しくなってくる。
愛をーくださーいー。
現在のゲーム路銀
-\2,980
今回のルート
苫小牧観光協会
白老観光協会
登別観光協会
室蘭観光協会
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 道南編(5)」では、
ゲイムマンが普通に登別観光。
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